2013年10月24日木曜日

ロケットストーブの煙突掃除その2

ロケットストーブのメンテナンスです。
この前は外の煙突の立ち上がり部分の掃除でしたが、今度は部屋の中のロケットストーブ本体、蓄熱部の煙道の掃除です。まずはドラム缶のヒートライザーの部分からです。


 
 
ヒートライザーの周りにはたくさんの煤が付き、天端は4cm位下がってました。これはパーライトが熱の影響で次第に締まっていったものと思われます。
 
 
 
 
 
 
 ヒートライザー内部はそれほど煤は多くないです。



かぶせてあったドラム缶の内部にも煤が綿のように付いています。


 
 
煙突ブラシで煤を取る。タールようなものは無いです。
 
 
 
 
蓄熱部の煙道です。灰が結構溜まっています。この状態は約6ヶ月間毎日15時間くらい焚き続けた結果です。自分のロケットストーブは、いつも吸い込みが強いので煙道まで灰が吸い込まれてしまうためと思われます。逆に吸い込みが悪いと外の風などの影響で煙が逆流して焚口から煙が出たりするので、これは仕方が無いことです。




灰はあちこちに溜まっています。灰はサラサラなので吸塵機で楽に吸い取れるので掃除はしやすいです。煙道を作る時には全部掃除を楽にできるように作らないと後々大変です。


 


煙道は綺麗になりました。蓄熱部の煙道は煙道内が高温になるためタールなどは付着しにくいと考えられます。原理的には二重煙突と同じようなものと考えられます。




これは外の煙突の立ち上がり部分のタールが溜まっていた時のものです。煙突の外部に保温材がないとタールが付着します。黒光りしたタールがわかるでしょうか。






家の中で唯一タールが溜まっていたところは煙道の点検口の蓋の部分です。蓋の部分は部屋の中に露出しているため冷やされてタールが付着したものと思われます。仮に家の中にシングルの煙突を露出させた場合同じようにタールが付着するのではないかと予想できます。




ヒートライザーの天端に断熱材を補充しました。




煙道の掃除に使ったシロッコファンです。外から強力なシロッコファンで煙道の中を負圧にして、煤や灰が家の中に広がらないようにして掃除しました。

2013年10月14日月曜日

ロケットストーブの煙突掃除その1

ロケットストーブのメンテナンス
ロケットストーブの外部の立ち上がりの内側にはタールが付着してます。これは冬後半、薪の準備不足で乾燥してない水分を多く含んだ薪を燃やしたためにタールが多く発生したようです。ロケットストーブは完全燃焼するので灰や煤が出ない。などと言われたりもしてるようですが、それは根拠のないもので、条件にもよりますが、完全燃焼はしないし、必ず灰や煤やタールなど出るのです。





上の写真では、よく判りませんが内側には黒光りした硬くなったタールがこびりついていて、ブラシなどでは取ることは出来そうもありません。そこで



バラバラに分解して畑に運び、上のように組んで、下の口から火を少し燃やしてやると・・・・・





 タールが燃えだすと、まさに煙道火災状態です。黒い煙を出して燃えたあと・・・・・




炭化したものが更に高温になって燃えるのでしょうか。激しく燃えてます。煙突も高温になってます。煙道火災では800℃位になるそうですが、おそらくこの煙突も近い温度になってると思います。高温でステンレスの表面も焼き色が付きました。見てるとロケットストーブの原理のまんまの様。ロケットストーブを最初に作った人は、これをヒントに作ったのかな。




燃え尽きたあとにブラシで擦ると綺麗になります。





これを繰り返して、すべて綺麗になりました。




しかし、ロケットストーブでも、条件によっては煙道火災は起きる。これは今まであまり聞いたり、本にも書かれてはいませんが絶対に頭に入れておく必要があるようです。
ロケットストーブを作る時は煙道火災を想定して作らないと家が燃えてしまう結果になってしまうかもしれません。ロケットストーブの煙突でも高温になる場合があると考え、天井や壁の貫通部は普通の薪ストーブの煙突と同じ考えで制作しないと火災になってしまいます。
あとネットを見てるとロケットストーブの煙突をアルミフレキで作られている方がたまに見かけますが、絶対やめたほうが良いです。普通の状態なら問題ないかもしれませんが、ロケットストーブで煙道火災が起こった場合は高温に弱いアルミフレキは、すぐ穴が開いてしまい火が住宅に燃え移ると思われます。「ウチのロケットストーブの排気温度低いから大丈夫」などという人もいるかもしれません。でもそれは排煙の煙突 のどこかにタールが溜まっている可能性が高く、煙道火災の起こる可能性があるのです。特にシングルの煙突で保温材もなく横引きを長く取っている場合など煙突内部はタールが溜まっていると考えられます。それがいつ火が着いて燃えだしてもおかしくないのです。ロケットマスヒーターでも煙道火災は起こります。

追記 急にこのブログの閲覧数が増えたので調べたら某掲示板でこのブログはアホ扱いのようです。
煙道火災について信じるかどうかはその人の勝手ですからね。でも、この結論は毎日約14時間、約半年間焚いた上での結論なんですけどね。

薪小屋を作る 

今年の夏は薪小屋を作ることにしていて6月頃から作業を始めました。
材料は古い住宅の廃材や貰い物の杉丸太、あとは親戚のいくらでも切っても良いと言われた竹などです。


太い孟宗竹です。直径15センチ以上、高さは15メートル位はあります。切り出して軽トラックで運びます。



孟宗竹は垂木として使用。15センチ位の太さなので強度は十分有りそうです。桟木を渡して屋根は波トタンにしました。



丸い竹の固定には番線を使いました。番線は仮設用に使われますが、雨など当たらない所だと結構長持ちします。締めるのにはコツが要りますが、自分は昔、仕事で使っていたので大丈夫です。今回は金物店にあった一番太い#8の番線を使用。(それ以上は置いてなかった。)


薪小屋なので雨さえ当たらなければ外壁はあっても無くても良かったのですが、冬に北風が吹きつける側には、沢山ある竹を貼ることにしました。竹を四つ割りにしてステンレスのビスで固定。


内側は光が適度に入っていい感じです。
薪小屋は広さは、だいたい14畳ほど。最初は広いと思いましたが薪を入れたら結構一杯になりました。
今回は低予算で薪小屋を作ることができて良かったです。



2013年9月20日金曜日

ロケットストーブ用薪割り

このロケットストーブの薪は普通のストーブの薪より長さを長くした方が燃えている時間が長くなり補充する手間がすくなくなります。そのため、なるべく薪は長く作りたい。一般的には45cm位でしょうがこのロケットストーブではそれ以上の長さにしたいと考えました。ただ長くなると玉切りにしたものは薪割り斧では割れません。そこで使い始めたのがクサビです。このクサビを大ハンマーで打ち込んで割るわけですが、使っているうちにクサビの頭がしだいに叩かれているうちに潰れて広がってきます。これはどんなクサビもそうなるみたいで消耗品みたいですね。で新しいクサビを手に入れようとネットで探してみると結構良い値段がします。2個欲しかったのでさらにネットで探してみたらありました。


下の赤いクサビです。ホームメイキングと言うところにありました。W-3とW-4のサイズが違うもの二種類買ってみました。価格は1,459円と1,753円で送料が525円で合計3,737円、一般的に売られているものの一個分くらいで二個買えました。コスパはとても良いように思います。
 
 
割っているのは杉の丸太、太さは40~60cm、高さは40~70cmくらいまで、立木を切ったばかりなので水分は結構含まれています。とりあえず4つ割くらいにして積んで乾燥させるつもり。使っている大ハンマーは7kgの物。元々家にあった物。このくらいが自分には丁度良いような気がします。

 
丸太の高さや木が柔らかいとクサビを一本打っても亀裂が入るだけど割れきれない。 でもう一本亀裂に打ち込んで割れる感じ。割れきれない場合は亀裂に木片を更に打ち込んで割る。半分に割れたものに、またクサビを打ち込んで四分の一に。

 
もっと細かく割ったほうが乾燥が早いでしょうが、今シーズンの薪は足りると思われるので次のシーズンまでに乾燥すれば良いので、とりあえず薪小屋に積んで置くことに。

2013年8月23日金曜日

暖房用ロケットストーブ(ロケットマスヒーター)の作り方、設計図など

もう季節も夏も中程を過ぎ、そろそろ秋も近くなってきました。これから暖房用ロケットストーブを作りたいと思われている方もいるかもしれません。以前の記事に「ロケットストーブの本」を書きましたが、正直あの本だけでは具体的な数値はわからなかったので、実際に試行錯誤する必要がありました。またコンクリート製のU字溝を使った製作例とかありましたが、コンクリートを使ったものは、コンクリートの中に含まれる気泡が高温になると膨張して亀裂が発生して割れてしまう。製作例としてはふさわしくないと思うのだが?そこで今後製作される方に少しでも参考になるように自分が普通の赤レンガで作ったロケットストーブのJWCAD図と製作過程の写真をまとめたものを公開したいと思います。第一号機のものです。



上の図は見づらいですがJWCADデーターで公開してますのでJWCADがインストールされていれば、必要な部分の拡大や寸法も調べることができると思います。この図の通りに製作してうまく燃焼しているので大丈夫だと思います。


 
 


実際の制作した時の写真をまとめたものです。この場合は床がコンクリートで出来ていたので、防火上の問題は少なかったです。

このSkyDrive 上で公開してます。都合により突然取り止める場合もありますのでご了承下さい。
また、このデーターを使った実際の製作に当たりましては自己責任でお願いします。こちらでは責任はとれません。

※現在、公開してません。希望がありましたらコメントして下さい。

2013年7月1日月曜日

ロケットストーブ付属いも室(むろ)

今回のロケットストーブを作るにあたり、ひとつどーしてもやってみたい事がありました。いもの貯蔵用室(むろ)を作ることでした。自分が子供の頃このあたりの地域では古い家には囲炉裏の脇に、むろと呼ばれるさつまいもや里芋などの南方系のイモ類を春まで貯蔵するための設備がありました。寒い地域に住んでる人は知ってると思いますが、 サツマイモの保存温度は10℃が望ましく、5℃前後の低温に置くと腐敗してしまいます。温度を一定に保つ電気を使った貯蔵庫があれば問題無いのでしょうが高価です。昔の先人の知恵を参考に、今回蓄熱ユニットの隣に作ってみました。




蓄熱ユニットと家の基礎の間の空間を利用し上部に開口部を作りました。



春になり保存していたサツマイモの保存状態を見てみると、左側は腐ってしまっていましたが右側は大丈夫みたいでした。全体の3分の1が保存できました。



この品種は右側が腐ってしまいましたが、左側は腐っていません。3分の2が保存成功しました。



半分にカットしてみましたが腐った部分もなく、食べてみたら前より甘さがましたような感じがしました。



これは宇宙いもと呼ばれているイモで、去年までは保存がうまく行かず春先には腐ってしまいましたが、今回は保存成功。一個も腐っていません。



これはこんにゃく芋、子芋も含め保存成功。



これはヤーコンですが、一個くらいしか残っていない。これは失敗かな。

このような結果から保存は概ねうまくいっている感じです。もう少し断熱材などいれてやれば、もっと保存状態は良くなると思います。



保存していたサツマイモからこのように芽も出ました。








 

薪集め

ひさびさの更新になりますが、もう7月になってしまいました。
最近のロケットストーブ関係は薪集めです。


友人の紹介によりロケットストーブ用薪大量ゲットしました。木の幹と言うより枝に近いものですがおそらく2トン以上あるのではないでしょうか。感謝、感謝です。軽トラで運ぶのも10回くらい運びました。これだけあれば1シーズン以上分あると思われます。



自宅に運びましたが、自分の背丈以上に山積みになりました。現在、雨ざらしになってますので、雨が当たらないように薪置き場を作る予定。