2013年10月14日月曜日

ロケットストーブの煙突掃除その1

ロケットストーブのメンテナンス
ロケットストーブの外部の立ち上がりの内側にはタールが付着してます。これは冬後半、薪の準備不足で乾燥してない水分を多く含んだ薪を燃やしたためにタールが多く発生したようです。ロケットストーブは完全燃焼するので灰や煤が出ない。などと言われたりもしてるようですが、それは根拠のないもので、条件にもよりますが、完全燃焼はしないし、必ず灰や煤やタールなど出るのです。





上の写真では、よく判りませんが内側には黒光りした硬くなったタールがこびりついていて、ブラシなどでは取ることは出来そうもありません。そこで



バラバラに分解して畑に運び、上のように組んで、下の口から火を少し燃やしてやると・・・・・





 タールが燃えだすと、まさに煙道火災状態です。黒い煙を出して燃えたあと・・・・・




炭化したものが更に高温になって燃えるのでしょうか。激しく燃えてます。煙突も高温になってます。煙道火災では800℃位になるそうですが、おそらくこの煙突も近い温度になってると思います。高温でステンレスの表面も焼き色が付きました。見てるとロケットストーブの原理のまんまの様。ロケットストーブを最初に作った人は、これをヒントに作ったのかな。




燃え尽きたあとにブラシで擦ると綺麗になります。





これを繰り返して、すべて綺麗になりました。




しかし、ロケットストーブでも、条件によっては煙道火災は起きる。これは今まであまり聞いたり、本にも書かれてはいませんが絶対に頭に入れておく必要があるようです。
ロケットストーブを作る時は煙道火災を想定して作らないと家が燃えてしまう結果になってしまうかもしれません。ロケットストーブの煙突でも高温になる場合があると考え、天井や壁の貫通部は普通の薪ストーブの煙突と同じ考えで制作しないと火災になってしまいます。
あとネットを見てるとロケットストーブの煙突をアルミフレキで作られている方がたまに見かけますが、絶対やめたほうが良いです。普通の状態なら問題ないかもしれませんが、ロケットストーブで煙道火災が起こった場合は高温に弱いアルミフレキは、すぐ穴が開いてしまい火が住宅に燃え移ると思われます。「ウチのロケットストーブの排気温度低いから大丈夫」などという人もいるかもしれません。でもそれは排煙の煙突 のどこかにタールが溜まっている可能性が高く、煙道火災の起こる可能性があるのです。特にシングルの煙突で保温材もなく横引きを長く取っている場合など煙突内部はタールが溜まっていると考えられます。それがいつ火が着いて燃えだしてもおかしくないのです。ロケットマスヒーターでも煙道火災は起こります。

追記 急にこのブログの閲覧数が増えたので調べたら某掲示板でこのブログはアホ扱いのようです。
煙道火災について信じるかどうかはその人の勝手ですからね。でも、この結論は毎日約14時間、約半年間焚いた上での結論なんですけどね。

3 件のコメント:

  1. こんばんは。irukakissと申します。下のページで
    http://www22.atwiki.jp/irukakiss/pages/101.html
    ロケットストーブの製作記事を投稿していますが、Rocket_mhjsさんのこの記事を読んで
    自分のやっていることがいかに危険であるか認識しました。

    >ロケットストーブの煙突をアルミフレキで作られている方がたまに見かけますが、
    >絶対やめたほうが良いです。

    まったくその通りだと思います。
    早急にステンレス煙突の取り替えたいと思います。

    返信削除
  2. 煙道火災は起きないようにメンテナンスすべきですが、それでも煙道火災が起きる事は想定内にすべきと思いました。大事なことは、煙道火災が起きても家屋の火災にならないように煙突を丈夫なものにし、煙突と可燃物との距離を取り、警報器を取り付けるといった何重もの安全対策に労を惜しまないことだと思いました。火事に関して、どんなに用心しても用心しすぎるということはありません。大して根拠の無い楽観は絶対禁物だと思いました。
    RocketMhjsさんがそうした警鐘を発信されるのはロケットストーブに対する愛情が強いからだと思います。自作のロケットストーブで火事になったという話だけは聞きたくないですもんね。

    返信削除
    返信
    1. irukakissさん、コメントありがとうございます。

      irukakissさんのように記事を解釈していただければこのブログの存在価値もあると思います。
      最初は日本ロケットストーブ普及協会から手に入れたマニュアル本に載っていた8インチのロケットストーブの仕様通りに忠実に作ったのですが、そのマニュアル本には日本の消防法との関係とかは書かれていませんでした。元々外国の物を翻訳したものなのでしょうね。載っている煙突のイラストなども壁には何もなくただ貫通しているだけです。壁はレンガ等の不燃物という前提なのだと思います。
      自分もロケットストーブで煙道火災は起きないと思っていました。でも冬場の普段の暖房用として3000、6000時間使ってみて分かったことでした。
      確かに自分のものより煙突の口径の小さかったり、使用時間が少ないものは煙道火災が起きるとは言えませんが、条件によっては断言できません。
      どんな条件の時にも安心して使えるロケットストーブを作るのが大切なのだと思います。

      削除