ロケットマスヒーターのドラム缶の天端も測ってみましたが、100℃以上になるため、-20~約1000℃まで測れるK型熱電対温度計になるテスターで測定しました。
上の図がロケットマスヒーターを点火してから一時間までのドラム缶の天端の温度変化です。点火から20分後には天端の温度は250℃にまでなっています。
天端の温度は焚き方や薪の種類などで左右されますが、150~300℃位の間を上下しています。焚き方によっては370℃くらいまで上がる場合もあります。元々、ヒートライザーを長めに作っているのでドラム缶の天端の温度は上がりにくくなっています。調理には向きませんが、お湯を沸かしたり、保温するには充分使えます。部屋の室温が上がってしまえば必要以上に薪を使うのはもったいないので焚き方は薪で調節しています。
上のグラフはロケットマスヒーターを点火してから次に焚くまでの24時間の温度の変化を記録したものです。ロケットマスヒーターを設置した部屋と隣の暖房の無い部屋と外気温の変化です。点火して30分程で室温は30℃まで上がっています。これは主にドラム缶からの放熱と思われます。室温は20~25℃の間で上下しています。薪が燃え終わり焚口にフタをかけた後は下がりはじめ約12℃まで下がってしばらく一定の温度を保っていますが、これは蓄熱ユニットからの放熱のようです。設置してある部屋と何も無い部屋とでは大きな差があります。
次は蓄熱ユニットの温度変化です。焚き始めからの部屋内温度の上がり方が緩やかなのは他の作業をしながらだったので、薪を入れるのが適当だったためです。約5時間ほど焚いて、焚口にフタをしたものです。点火の時点で蓄熱ユニット保温材下温度が54℃ほど、蓄熱ユニット床表面温度が30℃ほどです。これは前の日(18時間前)の蓄熱ユニットに溜まっていた余熱です。蓄熱ユニットは出ている表面が1950㎜✕1050㎜で他の床より90㎜下げて作られています。そこが全体暖かくなります。床表面温度は蓄熱ユニットの上に布を敷いていてその上の温度です。保温材下温度と言うのは布の上に座布団が敷いてあり、布と座布団の間の温度です。座布団が保温材となり熱が逃げません。保温材下温度が最大72℃くらい、床表面温度は48℃くらいでしょうか。
もちろん焚き方次第で多少、温度は上下すると思います。70℃や50℃とかだと熱すぎるような感じですが、実際は体に伝わる熱は心地よいです。座っていても寝転んでいても、とても暖かいです。朝とかは余熱が充分残っているので蓄熱ユニットの上にいればロケットマスヒーターは焚かなくても暖かいです。もちろん蓄熱ユニットは軽量ブロックで完全に区画されていて低温発火は起こらないように作りました。
最後が種芋保存用の芋室の温度変化です。蓄熱ユニットの外側に作ったものですが、この前は芋室が隙間だらけで温度が下がる場合があったので断熱材で隙間を補修しました。15~20℃の間でそこそこ安定しているようです。
自分が作ったタイプのロケットマスヒーターはグラフを見てもらえばわかるようにドラム缶からの放熱があるので点火してから部屋の中がわりと早く暖まります。それからジワジワ蓄熱ユニットから熱が出てくる感じです。またこの地方では冬は一日中寒く、(各グラフの外気温を見てもらえばわかるように)ほとんど曇り、雪、曇りで太陽が出で直射日光で住宅の中の温度が上がることはなく、また外の気温が上がることは春までほとんどありません。ですから温度の調節は細かくする必要もなく蓄熱ユニットから時間差で熱が出てきても問題ありません。
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