2013年2月18日月曜日

YouTubeにアップしてみました。


YouTubeにアップしてみました。
ロケットストーブの焚口の空気の流れ方がよく分かる動画です。煙の動きが面白かったので撮ってみました。



フィードチューブの缶より上に出なければ煙は下に吸い込まれます。まあ上から下まで穴が開いている木は少ないので室内に出てくる心配はしなくても大丈夫だと思います。
YouTubeで「ロケットストーブ」で検索して出てくる動画はペール缶などで実験的に作られている動画が多く8インチ型のロケットストーブの例は少ないです。小さいサイズで効率よく実用的に暖房用のロケットストーブを作るのは非常に難しい事だと思います。もっとこの8インチ型サイズのロケットストーブをみなさんに作ってもらって良さを体験して貰いたいと想います。。
あとYouTubeを見て思ったのですが、「完全燃焼」とか「熱効率が良くて排煙の温度がこんなに低い」みたいなことを目にしますが、どんな種類の薪を使うかによって燃焼の具合は変わりますし、排煙の温度が低くなればなるほどタールなどの不純物が煙突に付着すると思うのですが?例のマニュアルにも「パイプ(煙突)の屋外部分で結露によるクレオソート・・・」の記述はあります。

ロケットストーブの本

2010年に1号機を作り今回、自宅に2号機を作った訳ですが、その際、参考になったのが写真の本です。この本がなければロケットストーブを作ることもなかったでしょう。



この本は日本ロケットストーブ普及協会というところが翻訳、出版したものです。内容はロケットストーブの原理、構造、作り方などが書かれてあります。(でも作り方に関してはちょっとわかりにくい点もあるような・・・。元々日本の住宅向きに書かれたものではないです。)




中には生活の場に上手く取り入れられているロケットストーブの写真が載っていました。ヨーロピアンな感じの写真でした。いずれもレンガ、石、塗り壁、で出来ている感じで、ロケットストーブを作りやすい環境でした。しかし自分の家は木と紙で出来ている古い日本家屋で設置は難しいかなとも思ったのですが、すでに1号機を作っていたので、作るポイントはわかっていたので何とかなりました。
上の本にも気密性の悪い家にはロケットストーブはむかない。と書いてあったのですが、まあ殆どのストーブはそんな家にはむいてないでしょうね。ですからDIYできる利点を生かして自宅に作るにあたり考慮したのが、古い和風の家なので、気密性も悪く、断熱性能もかなり悪いから、室温を上昇させることより蓄熱ユニットを床暖房(Floor heating)にすることで、座ってれば暖かくなる事を目指しました。他の床面より少し低くしてますが気にならない高低差です。実際、座っていても暖かいですし、横になっても暖かくすごせます。室温を無理に上げなくても、蓄熱ユニットが暖かくなっているので薪もチョロチョロ焚きでも大丈夫です。

追記---上記の本はすでに改訂版が出ていたのですね。知りませんでした。

2013年2月17日日曜日

ロケットストーブ製作記⑫終

‎2012‎年‎9‎月‎の作業


ロケットストーブの本体の製作はこの時点ではほとんど完了して、次は設置した部屋の内装の仕上げ作業に入りました。材料はホームセンターから購入して自分で、床、壁、開き戸など製作しました。




作りながら、思いついた形にして行きました。




蓄熱ユニットの床に座った時に簡単なテーブルが欲しくなり、ケヤキの丸太をチェーンソーで製材して作ってみました。




以上がおおまかな製作の流れです。

まさか、このブログを見て自分も作ってみたいと思う方はいないと思いますが、もっと詳しい事や、質問等ありましたらコメント欄から聞いてください。自分の分かる範囲でお答えします。


2013年2月16日土曜日

ロケットストーブ製作記⑪

‎2012‎年‎8‎月‎9‎日の作業




蓄熱ユニットを作るための玉石です。本当は角張っている方が良いようですが、たまたま手に入ったのが丸いだけです。砂岩ぽいのより花崗岩質の方が良いと思います。




蓄熱ユニットに石を隙間のないように並べていきます。隙間には粘土と砂を混ぜたものを充填していきます。



やっと終わりました。結局、軽トラック三台分の石を使いました。使った水分が抜けるようにしばらく放置です。

ロケットストーブ製作記⑩

‎2012‎年‎8‎月‎9‎日の作業





煙突の配管が戸外まで完成したので、燃焼テストしてみました。調子に乗って燃やしていたら、室温40度にもなってしまいました。今は真夏なんですが・・・アホです。




煙突から出ている煙の状態を見てみました。出てるのですが写真ではよくわかりません。

ロケットストーブ製作記⑨

‎2012‎年‎8‎月‎2‎日の作業




煙突の配管作業をしていたら、何となく空気の流れを感じたので確認してみました。
真夏とはいえ今は夜なので室内が暖かく戸外の空気が冷たくなっているので空気の流れが起こるのでしょう。良い感じです。




フィードチューブ(焚口)の缶部分の立ち上がりのペール缶の加工です。200Lドラム缶を使う8インチタイプのロケットストーブは缶の立ち上がり部分は30cm以下にした方が良いらしいです。




製作に使用する川砂です。色々使用するので知り合いに2tダンプ一台分頼みました。でもホームセンターから買うよりは断然お得です。



2013年2月15日金曜日

ロケットストーブ製作記⑧

‎2012‎年‎7‎月‎29‎日の作業



排煙側のダクトの加工です。




煙突の立ち上がりを先に決めて家の中の配管の寸法を決めます。このストーブは煙突が戸外に出るまで床下を通るという薪ストーブにはあるまじき特徴を持っています。




配管の通る箇所は軽量ブロックで床下と完全に区画しておかなければなりません。また煙突は不燃物で最低150ミリ以上覆われるように寸法は決めた方が良いと思います。(消防法とか確認する必要があります。)あとは低温発火や煙道火災なども考慮して作らないといけません。考え方としては煙突の配管が何らかの原因で内部が高温になり配管が赤く焼けた状態になったとしても大丈夫なように想定して作れば良いのではないでしょうか。煙突をアルミ蛇腹で作られている方もたまに拝見しますが実験用なら良いですが、耐久性はゼロだと思われます。危険です。

ロケットストーブ製作記⑦


ドラム缶の加工

このロケットストーブは200Lドラム缶を使って作る訳ですが、蓋を切る必要があるわけです。一番簡単(力は使いますが)な方法がハンマーと平たがねを使う方法です。

 

このぐらいの角度でハンマーで叩いて開けていきます。手を叩かないように注意して叩いてください。ハンマーに重量ありますから外すと非常に痛いです。

 

時間が掛かりますが電動工具を使って開けるより危険性は少ないです。




完成です。切り口が鋭い場合があるのでヤスリ等で丸くしておけば良いと思います。

ドラム缶を使ったロケットストーブは見た目はあまりスマートとは言えませんがDIYで作る場合材料の入手はわりと簡単なので問題無いです。またドラム缶の耐久性とかは比較的あるようですし、仮にダメになったとしても同じ規格で作られているドラム缶ですから別の新しいドラム缶に取り替えれば簡単です。




 
 

ロケットストーブ製作記⑥

2012‎年‎7‎月‎27‎日の作業



ヒートライザーにパーライト充填、軽石などでも良いらしい。天端より少し下げる。




パーライトと粘土を混ぜたもので天端を埋める。

ちなみにヒートライザーは鉄板でやりましたが、以前、赤レンガ使って積む場合に耐火セメントを使う必要があるのかとも思ったのですが、粘土または陶芸用粘土を使ってやれば充分なようです。

(追記)この、密林.co.jpの「耐火モルタルS 4kg 」なら送料無料で良いかもしれません。(いつの間にか無料配送サービスの一部終了になっていたみたいですね。購入する場合は自分で確認して下さい。ダメならホームセンターにもあるでしょう。)目地を細くしてレンガ積むだけなら一袋あれば足りるのではないかな。自分の場合は裏から採ってきた粘土を水に一度溶かし、濾してから沈殿した粘土を使いました。

ロケットストーブ製作記⑤

‎2012‎年‎7‎月‎22‎日の作業




次の作業はヒートライザー外側の加工です。
200Lドラム缶を使うロケットストーブなのでヒートライザーの外側はこの位の大きさになります。たまたま手に入った径450mmダクト用配管です。本来100Lドラム缶で作るのですが100Lドラム缶って200Lドラム缶より入手が難しいですよね。もし手に入らなければトタン板のようなものを巻いて作っても良いのではないかと思います。でも炎が直接当たるようなところは薄い鉄板はダメです。



ロケットストーブ製作記④

2012‎年‎7‎月‎22‎日の作業




ヒートライザー内側の8ミリの鉄板です。この内部で炎が燃え上がる事になります。




焚口のレンガとヒートライザーの鉄板です。




上から見るとこんな感じです。

よく他の製作例で炎が通る部分をコンクリート2次製品で作られているのを見かけますが、コンクリートで出来たものは耐火性能はほとんど期待できず、コンクリート内部に含まれている気泡が高温により膨張して割れます。その都度修理するなら構いませんが、まだ赤レンガの方がましです。

2013年2月14日木曜日

ロケットストーブ製作記③

‎2012‎年‎7‎月‎19‎日の作業

今日の作業は床下の軽量ブロックで区画完了後のロケットストーブ燃焼部の位置決め作業です。



設計した図面に基づいた位置決め、レンガとその周りはパーライトなど混ぜたもの(不燃かつ断熱効果のあるもの)で充填。しかし毎日暑いんですけど・・・。

ロケットストーブ製作記②

‎2012‎年‎7‎月‎15‎日の作業




これはヒートライザーの内部を8ミリ厚の鉄板で製作するためのアングル材で作った枠です。レンガで作る場合はいりません。試行錯誤しながら作ってます。

ロケットストーブ製作記①

‎2012‎年‎7‎月‎12‎日の作業

このロケットストーブの最大の特徴は床下に煙突を配置し自然石で作った蓄熱ユニットを持つことです。その為の煙突の室外までのルートの検討と作業です。
重要な事はストーブの燃焼部や煙突を可燃物(土台や家の構造物)から完全に隔離するということです。これがおろそかになると家が燃えてしまいます。十分な検討が必要です。




ロケットストーブ稼働中(ロケットマスヒーター)

夏場ロケットストーブ製作とブログ書いていたのですが、あれから半年以上たちましたが、現在は完成し稼働中であります。(誰も期待はしてなかったでしょうが・・・)




燃え方の具合はこんな感じです。



現在は安定した燃焼しており、暖かい冬を過ごせてます。

web上では自宅にロケットストーブを製作され、実際、日常的に使用されてる方はあまりいないような感じがしてますが、興味のある方の参考になればと思いますので製作記まとめたいと思います。